上京して数年後、私は旧知のファッションデザイナーと仕事をすることに。
今回はその頃の経験を元に、東京の一人暮らしとファッションについて書いていきます。
パリコレクションにも進出したShinya yamaguchiのデザイナーです。
原宿のアットホーム感に雷に打たれたような衝撃を受ける

東京の一人暮らしとファッションは密接に関わっています。
東京で暮らしていると身につく”らしさ”にファッションは欠かせません。
たまに帰省して地元の親や友人と会ったときに感じる些細な違和感。
東京の人に「なったんだなぁ」という誇らしいような気持ちと。
東京の人に「なってしまったんだなぁ」という疎外されたような気持ち。
東京の街とファッションは矛盾する気持ちをそのまま包み込んでくれます。
初めて竹下通り改札を抜けたとき。
「あ、ここが私の居場所だ」
と感じたことは、上京して10年以上経った今でも決して忘れられません。
原宿に集まる全ての人がこの感覚を共有しているのではないでしょうか?
原宿に親しみを感じるのは、いい服がたくさん売っているからでありません。
ファッションを選んで、着て、新しい自分になれるからだと思います。
それは過去の自分を受け入れて乗り越えていくことでもあります。
最先端のファッションで着飾って東京一人暮らしを満喫する

一人暮らしでファッションを楽しむにはエネルギーが必要です。
東京でファッションを楽しめる街は原宿だけでなく、数限りなくあります。
渋谷、代官山、中目黒、原宿、青山、銀座。
無数の選択肢にめまいがしてきそうですが。
自分の気持ちや相手に合わせて選べるだけのバリエーションがあるということです。
膨大な選択肢の中から自分に合うものを選んでいくこと。
そうやって自ずとセンスが磨かれるのだと思います。
いつでも好きな街に好きな服を着て出かけられること。
それは東京一人暮らしの醍醐味の一つだと思います。
東京一人暮らしでは大変なこともあるけれど、好きな服を着て上を向いて歩こう

このセンスを磨くというのが東京一人暮らしの本質ではないでしょうか?
本質というとちょっと照れ臭いですが。
ファッションに限らず、一人暮らしは全部自分で選んで決めていかないといけません。
一人で選び続けていくのは結構しんどいことです。
でもしんどいときには逃げる場所や休める場所も東京にはたくさんあります。

それにしてもセンスという言葉はズルイな。
センスのような人になりたいと思いながら。
今日も東京で選び選ばれ続けているのでした。
読者の皆様の素晴らしい東京一人暮らしを応援しています。
パラリンピック終了の翌日、空から光さす太陽に道下選手の笑顔を思い浮かべながら。
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