ブランドバッグに憧れた貧乏女子大生、夢を叶えて港区白金で一人暮らし

「CAになりたい!」という大きな夢を持ち、東京の女子大に進学することを決めたのが高校生のときでした。

期待に胸を膨らませ、田舎出身の貧乏女子大生の東京暮らしが始まります。

スタートしたときは見知らぬ土地だった場所が、いつの間にか自分の居場所に。

そんなことを繰り返し、最終的にたどり着いたのは港区白金でした。

ブランドものに憧れた女子大生時代

初めて一人暮らしをスタートさせたのは、江古田という街でした。

ドキドキしながら決めた部屋は、6畳ワンルームの木造アパート。

念願の東京一人暮らしがスタート

当時、私を含め兄妹3人が大学に通っていました。地方公務員の親にとって、東京で一人暮らしをさせることは金銭的にかなり厳しかったでしょう。

「やりたいことをやってきなさい」と送り出してくれた親になるべく負担をかけないよう、生活費は自分で稼ごうと決めていました。

ほぼ毎日、駅前の地元に根付いた喫茶店でアルバイトをし、夜ご飯はまかないで済ませるという日々。

幸い店のマスターにも常連のお客さんにもかわいがられ、江古田のあたたかさを感じながらアルバイト生活を送りました。

まさかその喫茶店での経験が、夢の手助けをしてくれるとは思いませんでしたが…

ブランドもののバッグがほしい!

私が通っていたのは都心のきらびやかな女子大です。

関東圏の実家から通うクラスメイトたちはみなブランドもののバッグを持ち、シャネルやディオールの化粧品で夜のお仕事さながらに着飾っていました。

高校を卒業したばかりの娘たちが香水をまとわせハイヒールを履いて、ヴィトンやプラダのバッグを当然のように持っているなんて、田舎娘が知る由もありません。

今でこそプチプラメイクがはやっていますが、私はマツキヨで安物の口紅を買うのが精一杯。

「何でもいいからブランドもののバッグがほしい!」

ブランドバッグに憧れた私は、節約生活でためたお金で当時流行していたフェンディのバニティバッグをやっとの思いで手に入れました。

その時の嬉しさは言葉にできません。

しかし、予想外の出来事が…

安物の化粧と洋服をまとった私には、そのバニティは全然似合わなかったのです。

結局、学生時代バニティの出番はほとんどありませんでした。

その後、ブランドものに憧れていた貧乏女子大生は、4年生の夏に第一希望の航空会社に合格。

夢を叶えました。

志望動機には江古田の喫茶店で経験したお客様とのエピソードをたっぷり盛り込みました。

お金はなかったけれど、私にとって大切なものを教えてくれたのが江古田でした。

ワインに目覚めた門前仲町時代

憧れのCAになり、仕事にも慣れプライベートも充実し始めた頃に居を構えたのは門前仲町。

都心や空港へのアクセスも良く、下町情緒あふれてとても住みやすい街です。

仕事のご褒美はお買い物

私は貧乏女子大生から脱却し、ある程度ほしいものを買えるくらいの生活を送っていました。

節約生活をしながらフェンディのバニティバッグを買ったことも忘れ、フライトの度に買い物を楽しんでいたように思ます。

まるで女子大生時代の借りを返すかのように。

おいしいワインを求めて

ところが、しばらくすると買い物よりも夢中になるものに出合います。

それは…ワイン。

「ワインを知ると、生活の質と女の価値があがる。」と言ったワイン好きの先輩。

その先輩にワインのいろはを教えてもらい、次第にワイン沼にハマったのでした。

門前仲町には居酒屋が多いですが、今でいうバルのはしりのような店や気軽に行けるバーもありました。

おいしいワインとの出合いは銀座でしたが、さすがに通い詰めることはできません。

門前仲町では手頃なワインを求めてよく飲み歩いたものです。

フライトで持ち帰るお土産もブランドものからワインに変化。

門前仲町の少しグレードアップした部屋でワイン好きの同僚とワインのティスティング大会をしたのもいい思い出です。

そして門前仲町で暮らした最後の年、ソムリエ試験に合格しました。

一人暮らしの最終地点、白金

30歳になり、よりプライベートを充実させるために選んだ場所が港区白金です。

昔「シロガネーゼ」という言葉がはやったので「シロガネ」と誤解されますが、正式には「シロカネ」と読みます。

小さな商店街があちこちにあり、昼は意外に庶民的な顔を持つ白金。

どこに行くにも便利なのはもちろん、緑も多く静かで落ち着いて、とても心地よい場所です。

そこそこ責任のある仕事を任された30代独身女子が、ストレス発散するための夜遊びができる魅力的な街。

だからでしょうか、白金近辺には独身の同僚が多く住んでいました。

よく集まったのが近所の古民家バー。

仕事で疲れて帰ったとき、合コンのあとやデートの帰り、暇だからとふらっと立ち寄ると必ず誰かしら知り合いがいるお店。

若い頃一生懸命覚えたワインの知識やうんちくは必要なく、「これ飲みたかった!」というものを的確に出してくれる店長。

なんとなく、ドラマの世界に出てくるような特別な人たちが住む場所だと思っていた白金。

いつの間にか、自分が解放される一番居心地の良い場所、一人暮らしの最終地点になりました。

振り返ると、ここに来るまで住んでいた場所は自分にとってそのときのベストプレイス。

一人暮らしをするとき、最初は背伸びをしてみたり、自分はよそ者だと感じることもあるかもしれません。

それでも、いつの間にかなじんでいくとともに、自分にとって大切なものを見つけられる特別な場所になるのでしょう。

最終地点のその先は?

私の場合、結婚生活のスタート地点となりました。

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