「迷宮列車」というのは、昼も夜も環状に走り続けている列車で、一車両に大きな扉がついているだけ。
その扉には大きな∞のマークが書かれていて、止まることなく無限に走り続けているので、文字通りに無限列車でもあります。
中はというと、席はなく、窓もない。
ひとたび乗り込むと、自分を襲う敵に遭遇する設定になっています。
応戦し敵を倒すと”いい”アイテムが手に入りさらに先へ進める。
というRPGのような世界観になっています。
これは架空の列車で、とあるアニメーション作品のとある回にでてくる謎の列車です。
この作品ならではの絵の表現と世界観があるので、文章で読むとピンと来ないかも知れません。
ですが、この迷宮列車のお話とわたしの暮らしにどんな共通点があると感じるのかお話したいと思います。
生活の中の迷宮列車

不思議でちょっと不気味な列車なのにたぶんとても気に入っていて、謎に共感し東京での暮らしに当てはめて考えることがあります。
この迷宮列車に乗ると部屋(車両)ごとに不思議な敵がいて、一応攻撃をしてくるので主人公は撃退します。
敵を倒すと敵の中からアイテムがでてくるのがポイント。
どこらへんが迷宮なのかというと、食べものも手に入れられるので、居ようと思えば一生居れてしまうということ。
手にできるアイテムは武装するものだけではありません。
それから、その列車にいるとアイテムの魅力や勝ち進みたい欲にまみれ自分を見失ってしまう恐れがあること。
このまま居続けてはだめだと気づかなければ列車のから抜け出せなくなることになります。
東京での暮らしでは、敵は出会いや体験、手に入れたアイテムは情報に置き替えられると感じました。
まさに東京は遭遇や情報の宝庫であり、良いものも良くないものも自分で価値を判断して手にいれる必要がある。
生活そのものが迷宮列車のようだと、今も昔もそんなふうに思います。
前向きになる方法と心の相棒

数年前に大学進学のために上京した時は、電車を利用するだけで人の多さと交通量に圧倒されました。
まさに東京の電車の仕組みが文字通りの迷宮列車のよう。
さらに駅周辺でのたくさんの広告や誘惑には今でも目まぐるしいです。
目にするものすべてを情報として堅苦しく考えるわけではありませんが、やはり東京は人や物が多い分気になることがたくさんあります。
そこで頭の中の大部分を占めるのは、人間関係について。
学校や職場など、たくさんの人との出会いがありますが、時に気の迷いのように間違った選択をしてしまうことがあります。
学生の頃は大学やバイト先で、仕事をしている今は職場で、失敗して挽回できなかったとき。
自分が傷ついたり、人を傷つけてしまったり。
何度も辛いことを繰り返したり、抜け出せない負のループにも陥ることがあります。
そこで必要なのは、迷宮列車から一度降りること。
休みの日を思いっきり贅沢に使ってみたり、思い立ったら田舎の実家に帰ってみたりする。
自分がキャパオーバーになってしまったら、一度自分が止まって降りることが大切だと気付きました。
そう、例の迷宮列車は止まりません。
東京での生活も、社会の流れも急に途切れることはありません。
作品では、迷宮列車での生活にどっぷりハマってしまった主人公に「もうやめておこうぜ」と声をかける相棒の姿があります。
その言葉がたまにわたしにも降ってきてそろそろ負のループはやめるか、と前向きに考えられる瞬間となります。
その相棒はいまでは心の相棒です。
自分のパワースポットを見つける

ですが、負のスパイラルから簡単に抜け出せないこともありますし、いまは田舎にもなかなか帰れずにいます。
そんなわたしがいま自分で自分をケアできることとしてよくするリフレッシュ方法は、美容鍼とお灸+整体治療。
わたしが通う鍼治療院は、新宿御苑前にあるSNSでも有名なところ。
SNSからですが、これもある種情報収集ですね。
都内は素敵なお店や効果的な治療院がたくさんあって、すぐに行けるのがいいところ。
我ながら”いい”アイテムをゲットできたと思っています。
人づてに知り、通い続けるようになりましたが、場所もポイントなのではないかと思います。
東京でも都会の喧騒から離れ、都内とは思えないほど自然豊かで落ち着いた場所がありますよね。
そんなパワースポットに用事をつくって出向いたり、なんの気無しに遊びに行けるような場所をつくる。
自分から都内での癒しの場を見つける。
疲れた日々から抜け出すために、新地開拓も私にとって充実した時間となります。
新宿御苑は通い先に近いので寄って散策してみたり。
日本庭園越しに見えるビルを眺め、パラレルワールド感も味わえる浜離宮恩賜庭園にも行ったりします。
時間に余裕がある時は、ピクニック気分で代々木公園に行き、キルフェボンの高級ケーキをたらふく食べるなんてこともしました。
みなさんはどんなところをパワースポットにしているでしょうか?
アニメ作品が教訓となる

よくアニメ作品を見ますが、こんな風に生活に落とし込んで考えることは初めてでした。
心の指針になったり、あの相棒ならどんな行動をするかなとか。
それも、ちょっと意味のわからない設定だけど、奥深いなにかを伝えようとする作品に不思議な魅力があったから。
不思議なことにもう関係がだめになってしまった人とは、それ以来偶然会うなんてこともなく疎遠になったりします。
東京は狭い土地の中にたくさんの人がいるのに、世間は広いなと不思議な感覚になるものです。
東京ならではの環境だからこそ、偶然にもお話がマッチしたのかもしれません。
時間の流れは止まることなく進み、充実した生活を送るために、東京での仕事や趣味を楽しめる場所を探し続けます。
ですが辛い時は一度止まって考えることや、一度いまの環境から抜け出してみることの大切さを「迷宮列車」から学び教訓にしています。
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