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古本屋とグリコとラーメン屋と高田馬場

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大学時代、1Kのアパートで一人暮らしをしていた私。

何度となく通った高田馬場。

どこか懐かしい空気が漂うこの街での記憶の一コマ。

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高田馬場の「グリコ」

古本屋とグリコとラーメン屋…と聞いて高田馬場を連想した方は、通だと思う。

高田馬場駅は山手線で新宿駅からふた駅の場所にありながら、デパートもルミネもアトレもない駅だ。

かわりに「BIGBOX」という駅ビルがあり、駅周辺では一番の買い物スポットであり遊び場でもある。

このBIGBOX、かつては壁に「グリコの箱のマラソンランナー」そっくりの絵がでかでかと描かれていたのだ。

それが高田馬場という駅の独特な雰囲気を盛り上げるのに一役買っていた。

馬場歩きの思い出

高田馬場駅の改札は、北寄りの早稲田口と南端の戸山口の2つ。

早稲田口を出るとロータリーが広がり、そこから早稲田駅方面へまっすぐに大通りが伸びる。

早稲田大学の最寄りは東西線早稲田駅だが、定期代を浮かすためにこの大通りを一駅歩く学生も多く、通称「馬場歩き」と呼ばれている。

20分ほどかかるので夏場は汗だくになるのだが、私も友人に付き合って馬場歩きをすることがよくあった。

馬場歩きをする中で目に付くのはラーメン屋と古本屋である。

高田馬場は本当にラーメン屋の多い街だと思う。

基本的に男くさい街なのだ。

地元にいたときには東京といえば原宿と新宿と渋谷しか知らなかった私にとって、初めて見た高田馬場駅は衝撃的ですらあった。

さて馬場歩きの道中、ラーメン屋に次いで多いのが古本屋で、私はこの古本屋が大好きだった。

いかにも古くから営業している風の店構えに、外まで平積みで置かれた古本、奥には老店主。

ほこりっぽくて狭い店内に入ってみると、天井まである本棚に作家の全集が並んでいる。

チェーンの古本屋しかないような地方都市から上京してきた私には、そのたたずまい一つにも東京らしさを感じてわくわくした。

それに、少し背伸びをして文学書を手に取るのが大学生らしくて誇らしかったのかもしれない。

あの頃の私へ

大学を卒業して十数年が過ぎ、高田馬場へ行くこともなくなってしまったが、一昨年たまたま高田馬場駅で電車を降りる機会があった。

ラーメンの獣臭さがほのかに漂うロータリーを抜け、馬場歩きをしてみた。

成城石井ができていることに驚きながら古本屋を覗く。

外の景色が変わっても、店内はあのときのまま。

相変わらず過去にタイムスリップしたような時間が流れている。

ふと思いついて目の前にある本を手に取ってみた。

読んだことのあるタイトル。

社会人になって世の中を知り、もう見るもの全てにわくわくしたりはしないけれど、あのとき憧れた東京で今も暮らしているよ。

そう、当時の自分に話しかけてみたくなった。

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