大学に入学し、東京での一人暮らしを始めて1ヶ月、神保町の近くを訪れる機会がありました。
サークルの用事で出掛けていたのですが、それが偶然にも神保町の近く。
かねてから読書好きだった私には、本の町・神保町は憧れの町でした。
あまり褒められた話ではないのですが、サークルの用事の間、「早く終わらせて神保町に行きたい!」とずっと思っていたのです。
運良く用事は早く終わり、私はスマホの地図を頼りに神保町へ初めて足を踏み入れました。
本の量にただただ唖然とした

初めて神保町を生で眺めて得たのは、「こんなに本が集まっているのか!」という衝撃でした。
本が店内に収まっていないのです。
店内から溢れた本が、店外に並べられた棚やカートに所狭しと並べられています。
しばらく通りを歩いていると、かなり多くのお店で、さも当然かのように店外にまで古書が陳列されていることが分かりました。
しかし、このような光景を初めて目にした私は、圧倒されるばかり。
同時に、大量の古書に高揚を禁じえませんでした。
憧れの古書店街を歩きながら、神保町は想像以上に素晴らしい場所だと感じました。
量の多さだけでなく、ジャンルの広さにも驚いた

そんな具合に、それぞれのお店が溢れんばかりの古書を見せている訳ですが、それだけではありません。
神保町の古書店街は、それぞれのお店の個性も魅力です。
つまり、お店ごとに得意なジャンルがあり、いくつものお店をめぐってラインナップの違いを楽しむこともできるのです。
全く知らないジャンルを扱っているお店であっても、眺めているだけワクワクしてきます。
そんな古書店街を巡って歩いていると…読書好きの性でしょうか。
両手にぶら下げた手提げ袋に、あちこちのお店で購入した古書がパンパンに入っていました。
興奮のあまり無策にあれこれ買い集めてしまいましたが、ふと我に返ります。
「あれ、この量持って帰れる?」
結果を言ってしまうと、両腕が痛くなりながらもなんとか持ち帰ることができました。
家が遠かったら無謀な買い物だったでしょう。
神保町が近くなったことで読書好きライフを満喫できた

その後、毎年開催される神保町の古本まつりに足繁く通うようになりました。
初めて神保町に行って本を買いすぎた教訓はあまり活かされず、毎回重量級の買い物をしては、ちょっと後悔しながら帰ることばかりです。
こうして、東京での一人暮らしを始めた私の読書ライフは、どんどん充実して行きました。
実家にいた頃には部屋に置けなかったような大きな本棚を購入し、その一番目立つ場所に気に入ったタイトルを並べて楽しんだり。
もちろん、ひとりでゆっくり読書する時間が取れるのも楽しい。
今後も時間とお金の許す限り、たくさんの本に出会っていきたいものです。
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